キリスト教ABC to biggners

用語集 glossary

牧師(ぼくし)

プロテスタント教会において、説教を語り、聖礼典を行う務めを持つ者。
プロテスタント教会には「聖職者」と「一般信徒」の区別はないので、牧師も信徒の一人です。
その中で特に説教を語り、聖礼典(洗礼、聖餐)を行う任務を教会によって与えられているのが牧師です。

伝道師(でんどうし)

日本基督教団には、聖礼典を行うことができる「正教師」と、説教はするが、まだ聖礼典を行うことのできない「補教師」とがあります。
正教師で教会の務めを負っている者を牧師といい、補教師で教会の務めを負っている者を伝道師と呼んでいます。

求道者(きゅうどうしゃ)

「道を求めている者」という意味で、教会の礼拝に通っていて、まだ洗礼をうけておられず、信徒(教会員)になっていない人のことをこう呼んでいます。

福音(ふくいん)

「良い知らせ」という意味。イエス・キリストによる救いの知らせを「福音」と呼びます。

山上の説教(さんじょうのせっきょう)

マタイによる福音書第5〜7章の、イエス・キリストが語られた教えを集めた部分のことを言います。
イエスが山の上でこの教えを語られたとされることから、「山上の説教」と呼ばれます。

洗礼(せんれい)

イエス・キリストの救いにあずかる者(キリスト者・クリスチャン)とされることを表す儀式で、教会の信仰を受け入れることを告白した人に授けられます。
洗礼を受けた人は教会のメンバーとなります。
詳しくはQ&A

使徒信条(しとしんじょう)

古代の教会で成立した、キリスト教信仰の根本を言い表した信仰告白文書です。
「ニカイア信条」と並んで、全ての教会が受け継いでいる「基本信条」の代表的なものです。

ニカイア信条 全文
わたしたちは、唯一の神、全能の父、天と地と、見えるものと見えないものすべての造り主を信じます。
わたしたちは、唯一の主、神の独り子、イエス・キリストを信じます。
主はすべての時に先立って、父より生まれ、光よりの光、まことの神よりのまことの神、造られずに生まれ、父と同質であり、すべてのものはこの方によって造られました。
主は、わたしたち人間のため、またわたしたちの救いのために、天より降り、聖霊によって、おとめマリアより肉体を取って、人となり、わたしたちのためにポンテオ・ピラトのもとで十字架につけられ、苦しみを受け、葬られ、 聖書に従って、三日目によみがえり、天に昇られました。
そして天の父の右に座し、生きている者と死んだ者とをさばくために、栄光をもって再び来られます。その御国は終わることがありません。
わたしたちは、主であり、命を与える聖霊を信じます。
聖霊は、父と子から出て、父と子とともに礼拝され、あがめられ、預言者を通して語ってこられました。
わたしたちは、唯一の、聖なる、公同の、使徒的教会を信じます。
わたしたちは、罪のゆるしのための唯一の洗礼を、信じ告白します。
わたしたちは、死人のよみがえりと来るべき世の命を待ち望みます。
アーメン

主の祈り(しゅのいのり)

イエス・キリストが「このように祈りなさい」と弟子たちに教えて下さった祈りの言葉で、私たちの祈りの基本です。
マタイによる福音書第6章9~13節とルカによる福音書第11章2~4節に記されています。

主の祈り 全文
天にまします我らの父よ、願わくはみ名をあがめさせたまえ。
み国を来たらせたまえ。
み心の天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ。
我らをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは、限りなく、なんじのものなればなり。
アーメン

十戒(じゅっかい)

エジプトで奴隷とされていたイスラエルの民が、主なる神様の導きによって脱出し、シナイ山で神様との契約の民となった時に、神様が与えて下さった十の戒めです。
出エジプト記第20章1~17節と申命記第5章6~21節に記されています。

イースター(復活日)

イエス・キリストの復活を記念する、キリスト教会の最も中心的な祭りの日です。
「春分の後の最初の満月の後の日曜日」と定められているので、年によって日が違います。毎週の日曜日もキリストの復活を記念する「小さなイースター」です。

ペンテコステ(聖霊降臨日)

復活して天に昇られたイエス・キリストのもとから、聖霊が弟子たちに降り、弟子たちが力を与えられてキリストの福音を宣べ伝え始めたことを記念する日です。
つまりそれは教会の誕生日でもあります。イースターの50日後の日曜日ですので、イースターと共に日が動きます。

アドベント(待降節)

アドベントとは「到来」という意味で、イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスに備える期間のことです。また同時に、キリストが世の終わりにもう一度この世に到来することを覚え、それに備える信仰を準備する期間でもあります。
11月30日に一番近い日曜日から12月24日までとなっています。

クリスマス(降誕日)

イエス・キリストの誕生を祝う日です。
12月25日ですが、この日にキリストが誕生したという歴史的資料があるわけではありません。
古代の冬至の祭りを教会が取り入れ、キリストの誕生の祭りとしたのです。

レント(四旬節、受難節)

キリストの十字架の苦しみを覚える期間です。イースターの前までの40日間(日曜日は除く)となっています。
必ず水曜日から始まり、その最初の日は「灰の水曜日」と呼ばれています。灰をかぶって悔い改めるという習慣が旧約聖書にあるからです。

受難週(じゅなんしゅう)

イースター(復活日)の前日の土曜日までの1週間です。その日曜日が、イエス・キリストがエルサレムに入城された日とされています(棕櫚の日曜日)。
イエス・キリストが十字架にかけられ、死なれたのは金曜日ですが、その日を受難日(または受苦日)と呼んでいます。
キリストの苦しみと死を特に覚えて歩む一週間です。

祝福派遣(しゅくふくはけん)

神からの祝福が宣言され、礼拝から各自の生活に送り出されます。礼拝の最後に牧師によってなされます。

聖書(せいしょ)

キリスト教会の信仰の源泉、規範である書物です。 旧約聖書39巻、新約聖書27巻、合計66巻の書物から成っています。

聖句(せいく)

聖書の中の言葉、文章を「聖句」と呼ぶことがあります。

アーメン

アラム語で「然り、その通り」という意味の言葉です。聖書の中にそのままの形で出てきます。
教会では、共同の祈りの最後に皆で「アーメン」と唱えることによって、その祈りが皆の共通の思いであることを言い表しています。


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