富山鹿島町教会
(56)←「救いの歴史」→(58)

テレホンメッセージ

「救いの歴史」(57)

 「救いの歴史」と題して、旧約聖書出エジプト記についてのお話をしています。モーセとアロンは、エジプトの王ファラオのもとに行って、イスラエルの民を奴隷状態から解放することを要求しました。しかしファラオは心をかたくなにして、彼らの言うことを聞こうとしません。そこでモーセとアロンは、主なる神様の指示によってファラオの前でいろいろな奇跡を行い、彼らを遣わされた主こそがまことの神であることを示そうとします。まず最初の奇跡は、アロンの杖を投げるとそれが蛇になる、というものでした。エジプトの魔術師たちも、彼らの魔術で杖を蛇にして見せました。しかしアロンの杖だった蛇は、彼らの杖だった蛇を飲み込んでしまいました。しかしファラオはそれを見ても、彼らの言うことを聞こうとはしませんでした。

 次に彼らが命じられたのは、ナイル川の水を杖で打ち、それを血に変えるということでした。それによって川の魚は死に、川は悪臭を放ちました。ファラオはそれでも心を変えようとしません。そこでさらにアロンの杖を川や池の上に差し伸べると、おびただしい蛙が現れて国中に溢れました。ファラオはモーセとアロンを呼び、「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と言いました。しかし、モーセとアロンの祈りによって蛙の災いが去ると、ファラオは再び心を頑なにして、イスラエルの民を去らせようとはしませんでした。

 次の奇跡は、アロンがその杖で土の塵を打つと、それがすべてぶよとなって人や家畜を襲う、というものでした。エジプト人のところにはぶよが溢れたのに、イスラエルの民のところには全く無事でした。これまでのいくつかの奇跡は、エジプトの魔術師たちも同じことをすることができましたが、この奇跡はもう彼らの手に負えるものではありませんでした。ファラオはたまらず、イスラエルを去らせることを約束しました。しかしモーセの祈りによって災いが過ぎ去ると、また心を変え、民を去らせようとはしませんでした。 さらにその後も、エジプトの家畜のみに及ぶ疫病、膿の出るはれ物、すさまじい雹と稲妻、いなごの大軍、三日間にわたる暗闇という災いがエジプトに下されました。ファラオはその都度、今度こそイスラエルを去らせると約束しますが、災いが過ぎ去るとそれを撤回するのでした。こうしていよいよ、最後の、そして最大の災いが下されることになります。それはどんな災いだったのでしょうか。

牧師 藤 掛 順 一
[2001年7月9日〜7月22日]

メッセージ へもどる。

(56)←「救いの歴史」→(58)